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代表 有留 修

希望の家への追加支援で寮生活がさらに快適に!


この夏、コンポンチュナン州のタク・ホート中学校に建設された新しい学生寮「希望の家」に、同寮の建設費を寄付した窪田伸一・トヨ子夫妻から追加支援があり、寮生の暮らしをさらに快適なものにするためのさまざまな備品が届けられました。

届いたのは、前回夫妻が同校を訪問した際に希望の多かった蚊帳や枕のほか、現地NGOの代表から提案のあったソーラーライト(ソーラーパネルを活用した照明器具)や床用のタイル、そして台所用品や就寝用の枕やゴザといった備品です。

右が「希望の家」で左は韓国のキリスト教団体が建設中の寮

晴天に恵まれた2015年8月4日、今学期最後の日を迎えたタク・ホート中学校を再訪しました。真新しい学生寮の屋根には、思ったよりも多少小ぶりではありましたが、ソーラーパネルが設置され、そこから生み出される電力を使った照明器具が室内に2カ所、そして戸外にも2カ所とりつけられていました。

早速スイッチを入れてみると、昼間でもかなり明るく、寮生たちが夜勉強するには十分な明るさです。

寮生たちの夜間の勉強を可能にしてくれる電灯

さらに床に目をやると、ピカピカに輝くタイルが敷かれています。寮生たちが毎日掃除をするのでしょう。傍らにはほうきが置かれています。大切に扱っていることがよくわかります。

また、部屋には2本のひもがかけられていました。蚊帳を張るためのものです。これで寮生が蚊にさされたり、蚊を媒介とする伝染病にかかる心配はだいぶ減ることでしょう。

色とりどりの蚊帳とピカピカの床

入口を入ったすぐのところには、まだビニールに包まれた備品が置かれていました。台所用品や飲み水を入れる容器、ゴザや袋に入った枕などです。

枕にはかわいらしいキャラクターの描かれた色とりどりのカバーがついています。その枕を下にして寝れば、きっと楽しい夢が見られるに違いないーーそんな気にさせてくれる真新しい枕です。

寮生たちの暮らしをさらに快適にしてくれる備品の数々

袋に詰まったかわいらしい枕

早速、新しい寮の住み心地について寮生の何人かに話を聞いてみました。目を輝かせながら、いきいきとした表情で答えてくれる彼女たちの口からは、新しい寮での暮らしの快適さをよろこぶ声とともに、そうしたすばらしい環境を提供してくれた窪田夫妻に対する感謝の言葉が自然と出てきます。

「以前の寮では雨が降ると雨漏りがして、まともに寝られませんでした。勉強どころではありませんでした。でも、ここには電気が通っていますし、雨風を心配する必要もありません。本当にサバイ(快適)です!夜も照明がありますので、勉強が続けられます。一生懸命勉強したいです。寄付をしてくださった窪田夫妻には心から感謝するとともに、お二人の健康と成功をお祈りいたします」

真新しい寮で生活するよろこびを語ってくれた寮生たち

想像を絶するほどの厳しい住環境だった以前の寮に比べて、照明やさまざまな備品の整った新しい寮は、寮生たちにとっては文字通り、「希望の家」そのものに違いありません。

インタビューで(勉強を続けて)「学校の先生になりたい」「看護師になりたい」「(お父さんのあとをついで)警察官になりたい」と話してくれた寮生たちーーこの「希望の家」が、そんな彼らの夢をかなえてくれる跳躍台になってほしいと祈りながら、今学期の最終日を迎えたタク・ホート中学校をあとにしたのでした。

追記:この日は、「生徒たちに渡してほしい」と窪田さんからあずかってきた写真を彼らに渡しました。前回の訪問で撮影された写真です。写真を撮られることはあっても、実際に印刷された写真を受け取ることはめったにないでしょうから、生徒たちは本当にうれしそうでした。

彼らにとって一生の宝物になるかもしれませんね


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