翌29日は初めに鹿児島市内での案内役としてお願いしたIBS学院の生徒2名の先導で、市電に乗って鹿児島中央駅に向かい、そこで日本の先端技術の一つである新幹線を見学してもらいました。幸い、停車中の車内を見学することもできて、学生たちは車内が清潔に保たれ、座り心地がよい点などに感激した様子でした。
市電で中央駅に向かうところ(公共交通手段のほとんどないカンボジアからやってきた学生たちにとって市電や電車、バスといったサービスのある鹿児島はうらやましく思えたようです)
改札をくぐるのも初体験!
新幹線の横で記念撮影
車内を見学する学生たち
乗り心地はいかが?
また、中央駅前に設置された銅像「若き薩摩の群像」を見てもらい、幕末明治期における薩摩の歴史についてIBS学院の生徒さんに解説してもらったのでした。
君たちの肩にカンボジアの将来がかかっている!
そして次がこの日のハイライトと呼べる仙巌園の見学です。幸い、天候に恵まれ、学生たちはまるでサムライが支配していた時代の日本にタイムスリップしたかのような家屋や庭園に見入っていました。また、尚古集成館では幕末、薩摩藩が懸命に西洋の技術と知識を学び、明治維新で重要な役割を果たしたという解説に熱心に耳を傾けていました。
桜島をバックに記念撮影
自顕流にも挑戦!
松や杉といった木にも興味が湧いたようです
尚古集成館にて
それから市内のレストランで昼食をとったあと水族館に向かい、さまざまな海の生き物を見学しました。彼らのうちの一人だけが海沿いの地域で生まれたということでしたが、その学生にしても実際に海の生物を見たことがあるわけではなく、初めて見るさまざまな生物に驚き、感激した様子でした。
おいしい天ぷら料理を楽しむ学生たち
上手にお箸も使えています
水族館の後は案内役のIBS学院の生徒に別れを告げ、フェリーに乗って対岸の桜島見学です。幸い、桜島は小規模の噴火を断続的に続けており、山の中腹に設けられた湯之平展望所を訪れた際に学生たちはその雄大な姿と本国カンボジアでは見ることのない自然のパワーに圧倒された様子でした。
フェリーに乗って桜島に向かいます
何が見えるのかな?
ここから見る桜島は迫力満点!
カンボジアにはない光景です
同展望所の次に立ち寄ったのが、桜島の火山灰を活用した陶器を制作している桜岳陶芸。そこで陶芸家の話を聞きながら、世界的に見てもめずらしい陶器の数々を見学することになりました。
陶芸家の先生といっしょに記念撮影
それから、その日の宿である高山やぶさめ館に向かい、チェックインをすませた後、少し休憩をはさんで午後6時半からの歓迎会に臨みました。出席したのは当会が主催するカンボジアツアーに以前参加したことのある方々を中心とした地元の人々約10名。ホスト役である益山さんの音頭で乾杯をした後、学生らの自己紹介に続き、途中からは彼らを歓迎するために「さくら」を合唱。そしてその返礼として学生たちがカンボジアの歌を何曲かアカペラで披露してくれたのでした。
ホスト役の益山さんの音頭で乾杯!
ここでもまたご馳走
地元の人たちが日本の歌で歓待
学生たちによる見事なアカペラ
第三部に続く