カンボジアの子どもたちを支援する鹿児島人の会では今年からプノンペンを拠点に活動するNGO(CCF=カンボジア子ども基金)の活動を支援することになりました。
具体的には、同団体が今年から力を入れることになっている大学生向けの奨学金プログラムに資金を提供することになります。
そのための資金を提供してくださるのは鹿児島県肝付町在住のMさんご夫妻。昨年12月のカンボジアツアーにご参加いただき、現地の子どもたちの置かれた厳しい環境を目の当たりにして、「少しでも彼らの手助けをしたい」という思いから今回の寄付をお申し出くださいました。本当にありがたいことです。
帰国後、ご夫妻と何度か話し合いの場を持ち、どのような支援の仕方がもっともふさわしいか、検討を重ねた結果、CCFの大学生向け奨学金プログラムを支援したいとの要望が出され、今年は5名分の奨学金(各々の学生の4年分の学費)を提供することになっています。
CCFの説明によると、奨学金の提供を受けるのは以前、プノンペンの巨大ゴミ捨て場で貧しさゆえにゴミあさりをしていた子どもたち。その子たちが同団体の支援を受けて立派に育ち、いまや大学に入学する年齢に達しているのだといいます。
彼らを支援するということは、つまり、カンボジアの未来を築いていく次世代の指導者を育成することにほかなりません。その意義深い活動を部分的にではありますが、支援できることをうれしく思います。また、今年12月に現地を訪れ、ご夫妻の奨学金を受ける奨学生との対面も楽しみです。
ちなみに、CCFはカンボジアで活動するNGOの中でも特に評価の高い団体であり、貧しい子どもたちの支援にとどまらず、彼らの両親やコミュニティ全体の支援を包括的に行っています。当会としても、今回の支援をきっかけとして同団体との連携を今後、深めていきたい考えです。
CCFの運営するコミュニティセンター内に設けられた教室で元気に学ぶ子どもたち
敷地内には小さいながらも遊び場が設けられています
CCFが運営するスクールバス